【チワワ飼育歴20年の筆者が語る】ドックフードの選び方を徹底解説!

【チワワ飼育歴20年の筆者が語る】ドックフードの選び方を徹底解説!
  • おすすめのドッグフードを検索してみたけど、結局、選び方がわからない
  • 1日に与えるごはんの量はパッケージの目安量を与えているけど大丈夫?
  • ドッグフードは値段が高いほど質がいい?

ペットとしての犬は、自分でご飯を選べないため、栄養やフードを与える量の管理は飼い主責務。

しかし、なんとなくwebで調べて内容が良さそうなドッグフードを購入し、パッケージに記載されている量を与えている人は多い。

私は20年間で5匹のチワワと生活をしてきました。現在は年齢が異なる3匹と暮らしています。

この記事では、私がドッグフードを選ぶときに気をつけている点や具体的な手順を解説します

ドックフードについての理解が深まれば以下のようなことが可能になります。

  • 必要な栄養素を確認し、フードを選ぶことができる
  • 体重や成長の変化に合わせて、与えるごはんの量を計算できる
  • ドックフードにかかる1ヶ月費用がわかる

これからチワワをお迎えする人はもちろん、すでにチワワと暮らしていて、生後6ヶ月間前後のフード切り替え時期や、他のフードへ変更を考えている方にも参考になる内容を解説しています。

ドッグフードの分類解説!毎日の主食は、総合栄養食のドライフードが基本!

ドックフードは、食べさせる目的に応じて、「総合栄養食」「間食」「一般食」3つに分類できます。

「総合栄養食」は栄養バランスがよく、毎日の主食に適している

総合栄養食とは水とフードだけで犬の健康が維持できるよう、栄養バランスが整ったドッグフードで、毎日の主食に適しています。栄養バランスが整っているかの判断は、各団体が定めている栄養基準をクリアしていることです。

栄養基準やラベル表示について定めている団体

AAFCO(米国飼料検査官協会)

ペットフード公正取引協議会

FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)

総合栄養食と表示あるドックフードは、一定の栄養基準をクリアしています。

ただし、総合栄養食という記載がないドッグフードはでも、いずれかの団体の栄養基準をクリアしているドッグフードもあります。気になるフードがあれば、各団体のホームページに記載のある栄養成分をと比較してみましょう

ドッグフードに含まれる栄養成分が、基準をクリアしているという意味なので、使用材料が良質なものかは別問題だよ

ドッグフード形状の違い

総合栄養食には、含まれる水分量に応じて形状が異なります。毎日の主食に適しているは、ドライフードです。少ない量で1日に必要な栄養が取れるため、コストパフォーマンスに優れます。

形状の種類
ドライフード

ウェット
水分量10%程度75%程度
食いつきの良さ普通とても良い
口内への影響硬さがあるため、歯垢がつきにくい歯垢がつきやすく、頻繁に歯磨きが必要
保管期限長期保存可能開封後、数日
コスパ少量でも栄養が取れる栄養を取るためには量が必要

「食いつきがいい = 良いドッグフード」というわけではない

水分量が増える匂いと味が強くなり、食いつきは良くなりますが、必ずしも栄養バランスが良い証明にはなりません。

間食

いわゆる「おやつ」のこと

これだけで一日に必要な栄養素がとれるものではないです。しつけ時のごほうびなどにうまく活用しよう!

おやつの与え過ぎは肥満になるため注意が必要。特にチワワは、肥満になると、膝などの関節に負担がかかりやすく、けがや病気のリスクが高くなります。

おやつは1日の必要カロリーの10%程度にとどめよう

その他目的食

必要な栄養素を補うことが目的の食事となる。総合栄養食と違い1日に必要な栄養が取れないため、主食にはできない。

主な目的食

  • 療養食
  • 一般食
  • サプリメント

例えば、「療養食」は病気や体調がよくない時に、獣医師と相談して食べさせたりすることがあります。

3大栄養素を知り、ドッグフードの成分表を理解しよう

犬も人間と同じく、毎日の食事から生きるためのエネルギーを摂取します。食事管理においては、たんぱく質が特に重要です。また、チワワは肥満になると、けがのリスクが上がるため、低脂質のフードが望ましいです。

<3大栄養素>

  • たんぱく質
  • 炭水化物
  • 脂質

たんぱく質=体をつくる栄養素

たんぱく質は、エネルギー源になるだけでなく、体をつくるために必要な栄養素です。成長期のチワワに高タンパクなフードが良いと言われる理由は、体が成長するためには、多くのたんぱく質が必要になるからです。

たんぱく質の種類
動物性たんぱく質 ex.肉 魚 卵 乳製品
植物性たんぱく質 ex.穀物 豆類

一般に動物性タンパク質の方が、消化吸収率が高く、効率的に栄養がとれるため、「質の高い」たんぱく質となります。

原材料名の一番上に、チキンやサーモンなどの動物性たんぱく質源が記載されているフードがおすすめ

たんぱく質についてより詳しく知りたい方はコチラ

炭水化物=腸管の健康を維持

炭水化物はエネルギー源の他に、腸管の健康を維持する役割があります。主に消化することができる「糖質」と消化できない「食物繊維」が含まれています。

炭水化物の構成
糖質=エネルギー源
食物繊維=腸管の健康維持

食物繊維は目的に応じた成分が配合されています。

(よく使われる原材料の例)

・腸内環境の正常化=ビートパルプ。

・排便の促進=セルロース

脂質=生理機能の維持

脂質はエネルギー源の維持だけでなく、生理機能を維持する役割があります。

脂質の種類
●動物性油脂 ex.ラード、魚油、鶏脂
●植物性油脂 ex.ベニバナ油、コーン油

犬が体内でつくれない「オメガ6脂肪酸」と「オメガ3脂肪酸」が含まれたドッグフードを選ぼう!

人間と同じで、脂質を取りすぎると肥満になりやすい。特に、チワワは関節が弱い個体が多いため、肥満になると病気や怪我に繋がりやすいため、注意が必要。できるだけ低脂質のフードを選んであげよう!

原材料表示から良質な素材を判断

原材料表示から、何が含まれているフードであるかを確認する。原材料表示は含まれている量が多い材料から順に表示されている。

特に、3大栄養素であるのうち、体をつくるたんぱく質源が、動物性たんぱく質である点をまず確認しよう。

目安として、原材料の一番はじめの表示が、肉、魚などの動物性たんぱく質で構成されているフードは、消化吸収率が高く、高品質なフードである可能性が高い。

食物繊維もある程度入っていると、消化吸収を高めてくれる

保証分析から栄養構成を確認

フードに含まれる栄養の割合を確認できるのが、保証分析値。現在販売されている総合栄養食はAFFCOの基準を満たすように作られている。

  • 粗たんぱく質 成長期は27%以上が望ましい
  • 粗脂肪 10%〜18%
  • 粗灰分 目安は7%前後
  • 粗繊維 目安3〜5%

1日に与えるフード量の計算方法

1日に与えるフードの目安量は、多くのドッグフードのパッケージ裏面や側面に記載されている。しかし、ライフステージや避妊、去勢の有無などが考慮されていない場合が多い。

年齢などにより必要なエネルギーは異なってくるため、与えるフードの量も変わってくる。

犬の状態に合わせてフードの量を調整できるよう、計算方法をマスターしよう

1日のフード量(g)の計算方法

1日に必要なエネルギー量(kcal/日)÷ドッグフードのエネルギー量(kcal/100g)×100

【体重別】

1日に必要なエネルギー量(kcal/日)の目安

1.5kg2kg2.5kg3kg
【未】
去勢/避妊
152189222256
【済】
去勢/避妊
133165195224
肥満傾向114142167192
減量95118139160
安静
(療養中)
95118139160
成長期
(生後7〜12ヶ月頃まで)
152〜285189〜354222〜417256〜480
高齢期
(7歳頃〜)
105〜133130〜165153〜195176〜224

【具体例】1日のフード量(g)目安

我が家で愛用しているモグワンドッグフードの場合(361.5kcal/100g)

1.5kg2kg2.5kg3kg
【未】
去勢/避妊
42g52g61g71g
【済】
去勢/避妊
37g46g54g62g
肥満傾向32g39g46g53g
減量中26g33g38g44g
安静
療養
26g33g38g44g
成長期
(生後7〜12ヶ月頃まで)
42〜7952〜9861〜11571〜133
高齢期
(7歳頃〜)
29〜3736〜4642〜5449〜62

負担の少ないドッグフードの切替方法はコチラで解説

1ヶ月にかかるドッグフードの費用を把握しよう

犬はヒトと異なり、毎日、同じフードが良い。総合栄養食はフードと水だけで、犬に必要な栄養素がとれるから。逆に頻繁にフードを変えてしまうと吐いてしまったり、下痢をすることがある。

継続して同じフードを購入できるよう、新しいフードへ切り替える前に、1ヶ月のコストを把握しておこう。

1ヶ月のドッグフード費用の計算

価格÷内容量(g)×1日の給与量(g)=1日あたりの費用

1gあたりの費用 × 30日=1ヶ月のドッグフード費用

我が家で愛用しているモグワンドッグフードの場合

  • 1日の給与量46g(チワワの体重 2キロ 避妊済み)
  • 購入価格3,484円
  • 内容量1,800g

3,484円 ÷ 1,800g × 46g = 89円(1日あたりの費用)

89円 × 30日 =2,670円(1ヶ月あたりの費用)

体重から1日の給与量が計算できれば、どんなドッグフードも、購入価格と内容量から1ヶ月あたりにかかる費用を知ることができる。自分の財布と相談して継続できるドッグフードを選ぼう!

【まとめ】最適なドッグーフードを選ぶ方法

  1. 毎日の主食は、総合栄養食のドライフードが基本。
  2. 使用原材料の上位に、動物性たんぱく質が記載されている。
  3. 保証分析値し、フードの栄養特性を把握。
  4. 1ヶ月にかかる費用を計算し、無理なく継続できるドッグフードを選ぶ。