- おすすめのドッグフードを検索してみたけど、結局、選び方がわからない
- 1日に与えるごはんの量はパッケージの目安量を与えているけど大丈夫?
- ドッグフードは値段が高いほど質がいい?
ペットとしての犬は、自分でご飯を選べないため、栄養やフードを与える量の管理は飼い主の責務。
しかし、なんとなくwebで調べて内容が良さそうなドッグフードを購入し、パッケージに記載されている量を与えている人は多い。
私は20年間で5匹のチワワと生活をしてきました。現在は年齢が異なる3匹と暮らしています。
この記事では、私がドッグフードを選ぶときに気をつけている点や具体的な手順を解説します
ドックフードについての理解が深まれば以下のようなことが可能になります。
- 必要な栄養素を確認し、フードを選ぶことができる
- 体重や成長の変化に合わせて、与えるごはんの量を計算できる
- ドックフードにかかる1ヶ月費用がわかる
これからチワワをお迎えする人はもちろん、すでにチワワと暮らしていて、生後6ヶ月間前後のフード切り替え時期や、他のフードへ変更を考えている方にも参考になる内容を解説しています。
ドッグフードの分類解説!毎日の主食は、総合栄養食のドライフードが基本!
ドックフードは、食べさせる目的に応じて、「総合栄養食」「間食」「一般食」3つに分類できます。
「総合栄養食」は栄養バランスがよく、毎日の主食に適している
総合栄養食とは水とフードだけで犬の健康が維持できるよう、栄養バランスが整ったドッグフードで、毎日の主食に適しています。栄養バランスが整っているかの判断は、各団体が定めている栄養基準をクリアしていることです。
栄養基準やラベル表示について定めている団体
AAFCO(米国飼料検査官協会)
ペットフード公正取引協議会
FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)
総合栄養食と表示あるドックフードは、一定の栄養基準をクリアしています。
ただし、総合栄養食という記載がないドッグフードはでも、いずれかの団体の栄養基準をクリアしているドッグフードもあります。気になるフードがあれば、各団体のホームページに記載のある栄養成分をと比較してみましょう
ドッグフードに含まれる栄養成分が、基準をクリアしているという意味なので、使用材料が良質なものかは別問題だよ
ドッグフード形状の違い
総合栄養食には、含まれる水分量に応じて形状が異なります。毎日の主食に適しているは、ドライフードです。少ない量で1日に必要な栄養が取れるため、コストパフォーマンスに優れます。
形状の種類 | ドライフード | ウェット |
水分量 | 10%程度 | 75%程度 |
食いつきの良さ | 普通 | とても良い |
口内への影響 | 硬さがあるため、歯垢がつきにくい | 歯垢がつきやすく、頻繁に歯磨きが必要 |
保管期限 | 長期保存可能 | 開封後、数日 |
コスパ | 少量でも栄養が取れる | 栄養を取るためには量が必要 |
「食いつきがいい = 良いドッグフード」というわけではない
水分量が増える匂いと味が強くなり、食いつきは良くなりますが、必ずしも栄養バランスが良い証明にはなりません。
間食
いわゆる「おやつ」のこと
これだけで一日に必要な栄養素がとれるものではないです。しつけ時のごほうびなどにうまく活用しよう!
おやつの与え過ぎは肥満になるため注意が必要。特にチワワは、肥満になると、膝などの関節に負担がかかりやすく、けがや病気のリスクが高くなります。
おやつは1日の必要カロリーの10%程度にとどめよう
その他目的食
必要な栄養素を補うことが目的の食事となる。総合栄養食と違い1日に必要な栄養が取れないため、主食にはできない。
主な目的食
- 療養食
- 一般食
- サプリメント
例えば、「療養食」は病気や体調がよくない時に、獣医師と相談して食べさせたりすることがあります。
3大栄養素を知り、ドッグフードの成分表を理解しよう
犬も人間と同じく、毎日の食事から生きるためのエネルギーを摂取します。食事管理においては、たんぱく質が特に重要です。また、チワワは肥満になると、けがのリスクが上がるため、低脂質のフードが望ましいです。
<3大栄養素>
- たんぱく質
- 炭水化物
- 脂質
たんぱく質=体をつくる栄養素
たんぱく質は、エネルギー源になるだけでなく、体をつくるために必要な栄養素です。成長期のチワワに高タンパクなフードが良いと言われる理由は、体が成長するためには、多くのたんぱく質が必要になるからです。
- たんぱく質の種類
- ●動物性たんぱく質 ex.肉 魚 卵 乳製品
●植物性たんぱく質 ex.穀物 豆類
一般に動物性タンパク質の方が、消化吸収率が高く、効率的に栄養がとれるため、「質の高い」たんぱく質となります。
原材料名の一番上に、チキンやサーモンなどの動物性たんぱく質源が記載されているフードがおすすめ
炭水化物=腸管の健康を維持
炭水化物はエネルギー源の他に、腸管の健康を維持する役割があります。主に消化することができる「糖質」と消化できない「食物繊維」が含まれています。
- 炭水化物の構成
- ●糖質=エネルギー源
●食物繊維=腸管の健康維持
食物繊維は目的に応じた成分が配合されています。
(よく使われる原材料の例)
・腸内環境の正常化=ビートパルプ。
・排便の促進=セルロース
脂質=生理機能の維持
脂質はエネルギー源の維持だけでなく、生理機能を維持する役割があります。
- 脂質の種類
- ●動物性油脂 ex.ラード、魚油、鶏脂
●植物性油脂 ex.ベニバナ油、コーン油
犬が体内でつくれない「オメガ6脂肪酸」と「オメガ3脂肪酸」が含まれたドッグフードを選ぼう!
人間と同じで、脂質を取りすぎると肥満になりやすい。特に、チワワは関節が弱い個体が多いため、肥満になると病気や怪我に繋がりやすいため、注意が必要。できるだけ低脂質のフードを選んであげよう!
原材料表示から良質な素材を判断
原材料表示から、何が含まれているフードであるかを確認する。原材料表示は含まれている量が多い材料から順に表示されている。
特に、3大栄養素であるのうち、体をつくるたんぱく質源が、動物性たんぱく質である点をまず確認しよう。
目安として、原材料の一番はじめの表示が、肉、魚などの「動物性たんぱく質」で構成されているフードは、消化吸収率が高く、高品質なフードである可能性が高い。
食物繊維もある程度入っていると、消化吸収を高めてくれる
保証分析から栄養構成を確認
フードに含まれる栄養の割合を確認できるのが、保証分析値。現在販売されている総合栄養食はAFFCOの基準を満たすように作られている。
- 粗たんぱく質 成長期は27%以上が望ましい
- 粗脂肪 10%〜18%
- 粗灰分 目安は7%前後
- 粗繊維 目安3〜5%
1日に与えるフード量の計算方法
1日に与えるフードの目安量は、多くのドッグフードのパッケージ裏面や側面に記載されている。しかし、ライフステージや避妊、去勢の有無などが考慮されていない場合が多い。
年齢などにより必要なエネルギーは異なってくるため、与えるフードの量も変わってくる。
犬の状態に合わせてフードの量を調整できるよう、計算方法をマスターしよう
1日のフード量(g)の計算方法
1日に必要なエネルギー量(kcal/日)÷ドッグフードのエネルギー量(kcal/100g)×100
【体重別】
1日に必要なエネルギー量(kcal/日)の目安
1.5kg | 2kg | 2.5kg | 3kg | |
【未】 去勢/避妊 | 152 | 189 | 222 | 256 |
【済】 去勢/避妊 | 133 | 165 | 195 | 224 |
肥満傾向 | 114 | 142 | 167 | 192 |
減量 | 95 | 118 | 139 | 160 |
安静 (療養中) | 95 | 118 | 139 | 160 |
成長期 (生後7〜12ヶ月頃まで) | 152〜285 | 189〜354 | 222〜417 | 256〜480 |
高齢期 (7歳頃〜) | 105〜133 | 130〜165 | 153〜195 | 176〜224 |
【具体例】1日のフード量(g)目安
※我が家で愛用しているモグワンドッグフードの場合(361.5kcal/100g)
1.5kg | 2kg | 2.5kg | 3kg | |
【未】 去勢/避妊 | 42g | 52g | 61g | 71g |
【済】 去勢/避妊 | 37g | 46g | 54g | 62g |
肥満傾向 | 32g | 39g | 46g | 53g |
減量中 | 26g | 33g | 38g | 44g |
安静 療養 | 26g | 33g | 38g | 44g |
成長期 (生後7〜12ヶ月頃まで) | 42〜79 | 52〜98 | 61〜115 | 71〜133 |
高齢期 (7歳頃〜) | 29〜37 | 36〜46 | 42〜54 | 49〜62 |
1ヶ月にかかるドッグフードの費用を把握しよう
犬はヒトと異なり、毎日、同じフードが良い。総合栄養食はフードと水だけで、犬に必要な栄養素がとれるから。逆に頻繁にフードを変えてしまうと吐いてしまったり、下痢をすることがある。
継続して同じフードを購入できるよう、新しいフードへ切り替える前に、1ヶ月のコストを把握しておこう。
1ヶ月のドッグフード費用の計算
価格÷内容量(g)×1日の給与量(g)=1日あたりの費用
1gあたりの費用 × 30日=1ヶ月のドッグフード費用
※我が家で愛用しているモグワンドッグフードの場合
- 1日の給与量46g(チワワの体重 2キロ 避妊済み)
- 購入価格3,484円
- 内容量1,800g
3,484円 ÷ 1,800g × 46g = 89円(1日あたりの費用)
89円 × 30日 =2,670円(1ヶ月あたりの費用)
体重から1日の給与量が計算できれば、どんなドッグフードも、購入価格と内容量から1ヶ月あたりにかかる費用を知ることができる。自分の財布と相談して継続できるドッグフードを選ぼう!
【まとめ】最適なドッグーフードを選ぶ方法
- 毎日の主食は、総合栄養食のドライフードが基本。
- 使用原材料の上位に、動物性たんぱく質が記載されている。
- 保証分析値し、フードの栄養特性を把握。
- 1ヶ月にかかる費用を計算し、無理なく継続できるドッグフードを選ぶ。